霧野村に現れた魔物を退治した音楽家のイッキョク
年中霧が立ち込める村があった。
その名の通りにその村の名前は霧野村と呼ばれていた。
ある日、霧野村に旅の音楽家が現れ「イッキョクいかがですか」と村人に話しかけてきた。
しかし、霧野村の住民は「イッキョクもいらない」とだけ答えて、音楽家は去っていった。
別の日、霧野村に魔物が現れて、村の娘をさらっていった。
村人はおおいに慌てた。
しかし、霧野村の住民は魔物に対する力を何一つ持っていなかった。
そんな時、例の音楽家が「イッキョクいかがですか」と、また訪ねてきた。
霧野村の住民は「それどころではない」と音楽家に事情を説明した。
音楽家は「では私が何とかしましょう」と言って、単身魔物の元に行きました。
霧野村の住民は魔物が怖くて音楽家の後を追えませんでしたが、
あるイッキョクの音楽が村に流れてきました。
その演奏が終了し、しばらくすると、何と音楽家がさらわれた娘を連れて帰ってきました。
霧野村の住民は大いに感謝し「礼ならなんでもする」と言いましたが、
音楽家は「では、イッキョクいかがですか」とだけ言って、巨大なホルンを構えるのだった。
